焚き火をする時に持っていくナイフ

 

 

前回は私が使っている野営/キャンプ用のナイフをご紹介しましたが、今回はそれらのナイフのカスタム/研ぎについて触れてみたいと思います。

 

 

ハンドルカスタム

 

まず変える箇所は「ハンドル」です。

 

 

ハンドルの色を変える理由

 

これはシンプルに「目立たせるため」です。

 

私はダイビングもするのですが、海で使うナイフは絶対に「目立つ色」じゃないといけません。

海でナイフを落としてしまうと、こういうオレンジとかイエローとかの蛍光色じゃないとまず見つかりませんから。

 

それは陸でも同じだと思うんですね。

 

ナイフはフェザースティックを作ったりバトニングをしたりした後、一時的に地面にポンと置くことも多いですよね。

そういった際、ハンドルが黒やアースカラーだと目立たず見つけにくいですし、見失ったナイフが万が一そのまま放置されてしまったりすると、他の人が踏んでケガをする危険性もあります。

 

 

というわけで、上の写真のナイフは両方ともハンドルをオレンジに変えてます。

それぞれベッカーのBK2、オンタリオのTAK1ですが、どちらもハンドルをネジで交換できるのが一つの魅力ですね。

 

ちなみに話は逸れますが、この2つのナイフはどちらも「1095」という炭素鋼ですが、ベッカーBK2の方はそれにクロームとバナジウムを添加してるようで、オンタリオの1095炭素鋼よりも遥かに硬くて刃持ちもイイです。

 

オンタリオはちょっと柔らかい感じ。

まあ、そのぶん折れたり欠けたりはしにくいので、極限のサバイバルで使うナイフという設定なら、それもまた一つの方向性として有りなのかもしれません。

 

ハンドルの素材はどちらもG10。

元々ついてたハンドル材よりG10のが重いので、厳密に言うと重量バランスが変わっちゃいますがそのへんは気にしてません。笑

 

 

ブレードの塗装落とし

BK2の方は、ブレードの黒塗装を剥離剤で落としちゃってます。(使ったのはホルツのペイントリムーバー)

 

これは単純に好みの所もあるのですが、塗装があるとバトニングやチョッピング時に抵抗が大きい気がするのと、あとは後々ベベルを研いでハマグリ刃にしようと思ってたので、その時にどうせ塗装も剥げるしってことで塗装は剥がしてます。

 

あ!そうそう、ベッカーのBK2とかBK16はこのリムーバーで塗装が剥げてくれるんですが、オンタリオのナイフにはだいたいの塗装剥離剤は全く効きません。(実践済み)

塗装、というかコーティングの種類が全然違うんでしょうね。

 

 

研ぎ

私も多くの方の例にもれず、バトニングやチョッピングに使うナイフはどれもベベルを落として「コンベックスグラインド(ハマグリ刃)」に研ぎなおしてます。

 

で、その研ぎの際に使うのが「サンドペーパー」と「サンドペーパーホルダー」。

 

 

まあこのへんは賛否両論あるかと思うんですが、砥石でハマグリ刃を出そうと思うと結構めんどくさいんですよね。笑

 

その点、サンドペーパーホルダー使えば、かなり適当にストロークしてても結構キレイなコンベックスに仕上がってくれます。

 

これのミソはサンドペーパーホルダーの裏面に貼ってある「スポンジ」です。

スポンジが柔らかいので、カチッと角度を固定して研ぐことは出来ない代わりに、コンベックスのような緩いカーブを作るのがすごく楽なんです。

 

ストロップ(革砥)を多用しているとコンベックスの刃角がだんだん鈍角になってきて切れなくなってしまいますが、このサンドペーパーホルダーなら、ベベル面も研ぐことができるので非常に便利です。

 

 

 

公式オンラインストア

野良道具製作所の商品を全てラインナップしている直営ショップです。
新製品や試作品はまず最初にこのショップに置くようにしていますので、是非定期的にチェックしてみてください。

2 件のコメントが “焚き火をする時に持っていくナイフ” にあります。

  1. のびた より:

    楽しく読ませていただいております。
    質問させていただきたいのですが、サンドペーパーは何番をお使いですか。

    1. 里崎 亮 より:

      320~600番ですね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です